「ついに出来たぞ！」


私は、ついに悲願のシステムの開発に成功した。


未来予測システム。


これにより、未来がどのようになるのか調べることが出来るのだ。


私は、システムの起動スイッチを押した。


開発室の中央から、幻想的な光があふれだした。


その光が開発室を舞い、集束、形を作り始める。


数秒後、女性のホログラフィが現れた。


年齢は20代ぐらいで、優しい大人の女性の雰囲気を身にまとっている。


髪は黒のロングヘアー。


身長は160cmほどだ。


幻想的な紋様が描かれた白のワンピースを着ている。


彼女は、私に気付くと一礼し、言った。


「博士。


私を開発、ありがとうございます」


私は未来予測システムに人格を持たせた。


私はこれまで、情報提供データベースや、食糧配給システムなどに意思を持たせている。


意思を持たせると賑やかになり、楽しいからだ。


「未来予測システムよ。


これから、未来の調査をお願いすることになる。


宜しく頼むぞ」


「お任せ下さい。


博士」


「君の名前は、なんと呼ぼうか…。


サファと呼ぶことにしよう」


到達不可能とされる、我が国に伝わる伝説上の星の名だ。


未来も到達不可能なものだ。


未来予測システムである彼女には、その星の名前が適していると感じた。


「良い名前、感謝します」


これから、私は50億年後がどうなるか調べるつもりだ。


地球はどのようになっているのだろうか。