「サファ。


50億年後の未来予測を頼む」


私は、女性型未来予測システムのサファに言った。


「了解しました、博士。


未来予測を開始します」


彼女はそう言うと、祈るように手を重ねた。


彼女の体が発光を始める。


50億年後の未来を占っているのだ。


「未来予測が完了しました」


「よし。


予測結果がどうなったか伝えてくれ」


「ホテル、旅館予約サイト、一休.com」


「ホテル、旅館…？」


「それに関するホログラフィを投影します」


そう言うと、彼女は手を前にかざした。


幻想的な光があふれ、開発室内を舞った。


その光が集束、ホログラフィが現れた。





これは…？


「ホテル、旅館とは、未来人の宿泊施設のようです。


一休.comは、宿泊施設に予約出来る、インターネットサイトです」


「インターネットサイト？」


「未来人の通信ネットワークによる情報提供システムです。


それを用いることで、遠くの地域の宿泊施設が、簡単に予約出来るようです」


「それは便利だ。


距離に左右されずに、その場で予約が出来るのか」


「一休.comは、その宿泊施設の写真をたくさん掲載しています」


「良い。


泊まる前に、部屋や、周辺がどんな感じか確認出来る。


自分の理想の宿泊が可能になる」


「安めな料金での宿泊が可能なようです」


「それは、ありがたい。


気楽に泊まれるぞ」


一休.comか…。


未来人は、良いものを作ったものだ。