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50億年前の地球で、未来を予測出来るシステムが開発されていた…。
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狙われた未来予測システム第185話…ジイールの屋敷の上



私はジイールの鋭い眼光に気圧されながら、


「くっ。


身近にいたか。


世界は広い…。


確かに、お前のような野心を持った人間はいそうに思える」


声をもらした。


「分かってもらえたか。


ホワットコガーが王である愚かさを。


僕に従い、王にするのだ」


ジイールが私に言った。


私は首を横に振り、


「…違う。


違うぞ!


ジイール、お前の言っていることは圧倒的に間違っている。


ホワットコガーが王であることは…、


正しいのだ。


アレク様が王になってから、我が国の全ての人は平等となった。


身分の差がなくなり、互いを尊重しあえるようになり、平和となった。


王に、人でない生き物を置くのは、国が平和であるために必要なことなのだ。


間違っているのは、お前のような人間の中にある…支配欲。


それがあるからいけないのだ。


他国がそれにより乱れ、我が国の支配に動くなら、


我が国は、その支配欲を持つ人間を倒すだけだ。


お前がこの国を支配して王になり、戦乱へ導こうというのなら、


それを…止める!」


私はジイールをにらみ、叫んだ。


「分からない奴め…。


話をしても無駄なようだね。


今度は先程のようにはいかない。


残酷に…痛い目にあわせてやる…よ。


自分の選択が間違いだったということを…思い知らせてやるよ!」


ジイールはそう言うと、屋根をすり抜け、屋敷の中へと消えた。


屋根に一時的に穴を開け、中に入ったようだ。


今はふさがれている。


あの屋敷は、兵器組換石の制御下にある。


そのようにしてすり抜けるぐらい、容易なことなのだろう。


「博士!


下を、庭の方を、見て下さい!」



サファが叫ぶ。


私は慌てて、屋敷の庭の方を見た。


所々から、紫の光が…。


徐々に数が…、


増えていくぞ!







プロフィール

HN:
コード
性別:
男性
職業:
博士
趣味:
開発
自己紹介:
未来予測システムを作ってしまった…。50億年後の地球がどうなるのか調べることが可能になったぞ。
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