「博士、プラチナ像が、来ます！」


サファが襲い来るプラチナ像を見て叫んだ。


私はキッと顔を上げ、


「厳しい状況だが、なんとかしてみせる！


王達と約束したのだ。


城を…、国を守ると。


プラチナ像が30体襲ってこようが、


50体襲ってこようが、


叩きのめしてくれるわ！」


周囲から迫ってくるプラチナ像を鋭く見て言った。


左手のガントレットが、


キィ…。


白く輝き、


ブゥ…ン。


右手に、激しく振動する、棍棒が現れる。


私は低い姿勢になって、棍棒を水平に構え、


周囲を見回した。


右からは、


バサッ！


翼を強くはばたかせて、


大きさ2mほどのワーシのプラチナ像が。


左からは、


ドォン、ドォン、ドォン！


地面を揺らしながら、


大きな口を開けて、大きさ3mほどのドラゴーンのプラチナ像が。


前からは、


ゴロゴロッ！


大きさ1mほどのスイーカのプラチナ像が、


茎を引きずりながら、地面を転がり、


迫る。


それらのプラチナ像の後に続いて、


30体を超える、たくさんの像が、私に迫っていた。