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50億年前の地球で、未来を予測出来るシステムが開発されていた…。
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狙われた未来予測システム第1話…開発室、出る



昼になった。


休憩だ。


「サファ。


昼食を食べに行く。


付いてくるか?」


私は、女性型未来予測システムのサファに言った。


「はい。


お願いします」



そう言うと、開発室の脇にある装置の中から、青く輝く石が浮かび上がる。


意思石だ。


この中に彼女は宿っているのである。


私は、その石に近づくと、左手を前に出した。


装着されたガントレットが光を放つ。


すると、意思石も光を放ち、ガントレットの中に吸い込まれた。


このガントレットは、私が開発した防具だ。


意思石を組み入れ、守ることが出来るのだ。


また、護身用のシステムも組み込んでいる。


私は、国家の研究開発機関に属している。


国の機密事項に関わる人間だ。


狙われやすい立場と言える。


万が一に備えて、護身具を身に付けているのだ。


「サファ。


すまない。


いつも通り、外に出ている間は、目立たないよう頼む」


「了解しました」


彼女はそう言うと、姿を消した。


彼女は見た目美しい女性の姿をしている。


一緒に歩きたい感じがするのだが、しょうがないのである。


未来予測システムを開発したことを、周りに知られたくないのだ。


危険だからである。


未来予測システムを悪人に知られた場合、悪用される恐れがある。


未来を先読み出来てしまったら、世界征服も不可能ではないのである。


本当は、研究開発したものは、機関上層部に報告しなければいけない。


しかし、私は報告しなかった。


嫌な予感がしたのである。


上層部に悪人がいないとも限らないのだ。


私が、未来予測システムを開発したのは、悪用のためではない。


遠い先の未来を知りたかったからだ。


私にあふれる知的好奇心のためなのである。


義務を破るのは、良い感じがしないが、悪用される危険性があることを考えると、やむを得ない。


しかし、開発したことを隠していることが知られたら、叱責どころではすまないぞ。


ばれないよう、気を付けねば。


私は、そう思いながら、開発室の外に出た。








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未来予測システムを作ってしまった…。50億年後の地球がどうなるのか調べることが可能になったぞ。
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