食事施設の入り口の前に来た。


オシャレな感じのする建物だ。


50億年後のレストランに雰囲気が似ている。


私は入ろうと、ドアの前に立った。


そして、開くよう念じると、横にスライドして開いた。


このドアには、意志力エネルギー変換システムが搭載されているのだ。


意志を感知し、それをエネルギーとして開くのである。


このシステムを開発してから5年経つが、その間に、国の至る所で利用されるようになった。


開発者として、人々の生活に貢献でき、嬉しく感じる。


ぐぅ…。


いかん。


私のお腹が、困難を感じてしまっている。


建物に早く入り、昼飯を食べるぞ。


私はドアをくぐった。


テーブルやソファーがたくさん並んでいる。


利用者は、まばらなようだ。


ドアとの戦闘により、昼食の時間がずれてしまったからだ。


来る時間帯によっては、かなり混雑し、困ってしまう。


指折り、盛況な食事施設である。


私も、普段から、よく来る。


研究開発施設から近いというのもあるが、それだけではない。


料理上手な食糧配給システムがいるからだ。


さて、ソファーに座り、注文を出そうかな。