私がテーブルに近付くと、テーブルが後ろに傾き、2本の足を放てるような体勢となった。


やはり放つつもりだな。


私は立ち止まり、発射されるのを待った。


しかし、一向に放とうとしなかった。


「？」


もう少し私が近付いてから、放つつもりだろうか？


もし、そのつもりならば…怖いぞ。


しかし、それに臆して、立ち止まってしまったら、せっかくの攻撃のチャンスをふいにしかねない。


私は、勇気をふりしぼり近付く。


後少しで攻撃出来る位置だ。


しかし、まだ放とうとしない。


その2本の足は放たず、接近戦用にとっておくつもりだろうか？


私がそう思った時だった。


ボシュ…ボシュ！


タイミングをずらして、2本の足が放たれた！


床すれすれに、私に向かってくる。


そんな！


思っていた以上に足のスピードが速い。


先ほどよりも、スピードを高めているぞ！


この距離で、この速さでは、かわすのも、弾くのも厳しい！


テーブルは、確実に私に足が直撃するよう狙っていたのだ。


ヤバいぞ！