「サファ。


50億年後の未来予測をお願いする」


私は、女性型未来予測システムのサファに言った。


「了解しました


これより、未来予測を開始します」


彼女は祈りを捧げるかのように、胸元で手を握り締めた。


彼女の体がやわらかな光を放つ。


ブゥゥ…ン。


「未来予測が完了しました。


これより映像を投影します」


彼女はそう言うと、手を前にかざした。


幻想的な光があふれ、開発室内を舞った。


そして、集束し、ホログラフィが現れた。

YAMAZEN 30cmリビング扇風機(押しボタンスイッチ)タイマー付 YLT-C30(WC) ホワイトベージュ

「リビング扇風機」


「リビング扇風機？」


一体何をするものだろうか？


「扇風機とは、未来人が暑い時に使う、体を涼しくする機械のようです。


風を起こし、体の熱を飛ばします」


「なるほど。


人工的に風を作り出す機械か。


涼しくて良さそうだ」


「リビングとは、普段利用する、家の中心となる大部屋のことを言うようです。


この扇風機は、その部屋向けに作られたようです」


「広めの部屋全体に効果を発揮する、送風力の強い機械のようだ」


「強、中、弱で、風量を設定出来るようです。


首が左右に、自動で動く機能があるようです」


「暑さによって、風の量を調整出来る。


首振り機能があれば、部屋に人が多くも、公平に涼しさを与えることが出来るぞ」


「未来予測を完了します」


「ありがとう、サファ」


リビング扇風機。


未来人は、便利な物を考えたものだ。