ピキィン！


ソージキの言葉の後、ヘッドに付着した粒子が、割れた。


ボォォォ！


ヘッドから、鋭い吸い込み音が響く。


吸い込む力を強めて、粒子を砕いたのか…。


強烈な空気の圧力を感じる。


ブルル…。


そのプレッシャーに私の体が震えた。


何か、ヤバい感じがしてくる。


早く兵器組換石を砕かないと、取り返しのつかないことになりそうだ。


近付くのは危険に思えるが、同じように、ヘッドの動きを封じ、本体を叩きに行くぞ！


ボ…。


ヘッドの吸い込みが止まった。


今だ！


ビュゥゥゥン！


私は、両足の粒子を操作し、地上近くを浮上するソージキに向かい、急降下した。


ヘッドよ！


来るなら、来い！


動きを封じてやるぞ！


ヘッドの吸い込みに対応出来るよう、集中力を高めた。


ビュゥゥゥン！


ソージキとの距離が大分、縮まる。


…おかしい。


ヘッドに動きがない。


ソージキ本体から、離れていない。


今までは、私を本体に近づけさせないよう、吸い込みをかけてきたのだが…。


ビュゥゥゥン！


本体にさらに近付く。


攻撃可能距離まで、後少しだ。


ヘッドは、本体を守るために、とどまったか。


なんとかヘッドをかわして、強襲するぞ！


私がそう思った時だ。


ボォォォ！


ボォォォ！


ヘッドと、ソージキ本体が、同時に音を響かせた。