ソージキの粒子放出口から、掃除用粒子が凄い勢いで飛んでくる！


至近距離だ。


避けられない！


せっかくここまで近付いたが、また遠くへ飛ばされてしまうぞ！


…ん？


おかしいことがある。


掃除用粒子が、集束して飛んでくる。


前に放った時は、もっと拡散していた…。


そう思った時、右半身を掃除用粒子が襲った。


ドォン！


うわぁぁぁ！


私の体が、勢いに圧され、横を向き、


後ろへと回り、


戻った。


一回転をした…？


その勢いのまま、さらに一回転する。


そして、さらに一回転…。


回転が止まらない…。


…どういうことだ。


体が回転している。


後ろに飛ばされると思っていたのに…。


私は、周りを見る。


そして、


気付いた。


私の右半身を通過した掃除用粒子が、すぐさま引き返し、再度、右半身に当たっていることに…。


その繰り返しで回転しているのだ。


ソージキ本体の粒子放出口から放たれた掃除用粒子を、ヘッドがタイミングよく吸い取り、実現しているようだ。


くっ！


ソージキ。


ここまで細かな粒子コントロールをしてくるとは…。


ボォォォォォ！


ソージキの放つ音が、大きくなってきている！


うわぁ！


段々回転が、速くなってきたぞ！