私は、そばにあった岩の上に腰かけた。


前を見ると、ソージキが完全に、兵器化する前の状態に戻っていた。


しかし…、


致命的にひび割れている。


使用するには、困難なレベルだ。


なんと勿体ないことを…。


ソージキを観察してみると、最近出たばかりのモデルなのだ。


普通に使用してあげて…欲しかった。


勝つことが出来たが…、


何か、むなしい…ぞ。


私の心に、悲しみがあふれた。


「博士…。


本当に大丈夫なのですか？


つらそうに見えます…」


サファが心配そうに言った。


「大丈夫だ…。


確かに、体が回復してきている。


何も、問題ない」


私はそう言うと、ソージキを裏で操った黒幕に対し、静かに、怒りを燃やすのだった。