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50億年前の地球で、未来を予測出来るシステムが開発されていた…。
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視界に、広大なホールが現れた。 天井が吹き抜けになっている。 右と左に奥へと続く通路と、2階に上がるための階段があった。 そして、前方に― 「よく来てくれた。 コード」 イターチに似た雰囲気を持った、1人の男が立っていた。 イターチ― 50億年後のイタチに似た動物のことである。 小柄な体格だが、自分より大きな動物にも襲いかかる、凶暴な性格を持っている。 前にいる男、ジイールは、少年のような姿をしていた。 しかし、放つ雰囲気が子供のそれとは違っていた。 私を見る目つきが、あまりにも鋭い…。 強力な圧力を放っていた。 ヤバい目だ…ぞ。 身がすくんでしまった…。 「未来予測システムを持って来てくれたようだね。 僕にくれるために来てくれたんだろ?」 ジイールが私の左手のガントレットを見ながら言った。 違う。 私はそう言おうとした。 しかし、ジイールの放つ、その視線の圧力が、私の口を強張らせ、言うことが出来なかった。 「…くれないのかい? せっかく、屋敷内に招待したのに…。 それは、ぶしつけすぎる。 さっさと…よこすんだ」 ジイールは、そう言い、右手を前に差し出した。 ガントレットをその手に渡せと言っている…。 渡しては、いけない。 しかし…口が動かないままだ。 ヤバい…。 このままでは、渡さなければ、いけなくなってしまう。 「博士…。 嫌です」 固まった私を見て、不安を感じたのだろう。 右肩に座ったサファが泣きそうにつぶやく。 その声に、私の体の硬直が和らぐ。 その声が、強く認識させてくれたからだ。 サファを泣かせるために、ここにいるのではない、ということを。 私がここに来た、目的― 私は、ジイールをにらみ、言った。 「ジイール。 私は、サファを渡すために、ここに来たのではない。 お前の目的を聞きに、ここに来たのだ。 何を企んでいる? なぜ、未来予測がしたいのだ?」 コメントを投稿する
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HN:
コード
性別:
男性
職業:
博士
趣味:
開発
自己紹介:
未来予測システムを作ってしまった…。50億年後の地球がどうなるのか調べることが可能になったぞ。
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