後ろにこけそうになるが、数歩下がったところで、体勢を元に戻し、立ち止まる。


ジイールの蹴りで…足が…しびれた…ぞ。


しかし、集めた粒子が衝撃を緩和してくれた。


動かせるレベルだ。


とは言っても、体の芯に響く程の蹴りを受けたのだ。


とてつもなく、しびれてしまっている。


足のしびれが無くなるまで、休みたいところだが…。


ダッ！


ジイールは、


それを許してくれないようだ。


背を向けて体勢を崩していたが、すぐさま反転し、私に向かい、走ってきた。


私は、すぐに粒子の棍棒を前に構える。


キィン！


ジャンプして振り下ろされた剣を、両手で持った棍棒で受け止めた。


ぐっ…。


上から来る、強い剣の圧力に、足を震わせてこらえる。


思うことが…あるぞ。


私は、ジイールに攻撃することが…出来るの…だろうか？


ずっと後手になって…しまっている。


ジイールの素早い動きに翻弄され、私から攻撃に…いけていないのだ。


このままでは…ダメージが蓄積される…一方だ。


いずれ、私の体が完全にしびれてしまい…敗北することになる…であろう。


私から行動しないと…まずいぞ。


蹴りを食らう前に、何かしなければ…。