良い感じにジイールをおせていたが…、


このまま攻撃を続けるのは、危ないと感じる。


…ひくぞ！


ダッ！


私は、後ろに跳躍し、ジイールと距離をとった。


「…気付いたようだね。


この剣が放つ第2の風の恐ろしさに」


ジイールが、剣を私に向けながら言った。


「くっ。


気付いたぞ。


そのため私は、ひかざるをえなくなった。


しかし、


なぜ、こんな状態となるのだ。


受けた感じは、普通の熱風に思える…」


私は困惑しながら、言った。


「君は、使わないのかい？


入浴後に…、


あの機械を」


「入浴後…だと？


入浴後に、使う機械…。


出てこない…ぞ」


「愚かな。


使用しないで、すぐに寝ると、大変なことが起こるというのに。


寝具がぬれてしまう。


痛むよ」


「寝具が…ぬれる？


その機械を使った結果、


寝具がぬれず、快適に眠れる、というのか。


…！


まさか！


この風は！」


「分かったようだね。


この風が、何の風か。


そう。


これは…、


ドーライヤーの熱風…さ」