大変なことを、聞いたぞ！


このままでは、


城が、


この屋敷に、


踏みつぶされてしまう！


王が、危ないぞ！


屋敷を止めねば！


屋敷は、兵器組換石の力で、


浮き上がっている。


あの兵器組換石を破壊すれば、浮上が止まるはず！


私は、ジイールの左で、紫に輝く、兵器組換石をにらんだ。


その後、


そのもっと手前で、紫の光をもらす、窓枠に視線を移す。


くっ。


厄介だぞ。


兵器組換石に近付くには、窓枠の侵入防御システムを突破しないといけないのだ。


先程、突破しようと試みたが、衝撃波の圧倒的な圧力で、押し返されてしまった。


はたして、簡単に突破出来るだろうか。


何度も試みることに…なりそうだ。


突破しようと試みている間に、


屋敷が、どんどんと城に近付いてしまう。


王が危険にさらされてしまう。


「…サファ。


ここは、


いったん、


退くぞ！


城に行き、


王に危険を知らせる！」