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50億年前の地球で、未来を予測出来るシステムが開発されていた…。
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扉を引いて開け、私とエリィナは王の間の外に出た。 扉を閉めて、窓に走り寄り、丘の下にある、ジイールの屋敷の様子をうかがう。 王の間へ入る前に見た時よりも、わずかに、浮上している。 プラチナで建築された屋敷であるため、重量があり、 浮上には時間がかかるようだが…。 果たして…、屋敷を止められるのだろうか。 あの大型で高出力な…兵器組換石の力をしのいで…。 ぐっ。 私は窓枠に置いた手に、力を込める。 弱気になっている場合ではない。 王、王妃、そして、王女と約束したのだ。 この城を、この丘を、彼らを、守ると。 なんとかしないと。 コリィンが扉を開け、王の間から出てきた。 静かに扉を閉めて、こちらに急ぎ足でやってくる。 エリィナが彼女の方を向き、 「コリィン。 君は、城内に残っている者たちに、危険が迫っていることを伝えてくれ。 この城に、ジイールの屋敷が迫っており、 安全な場所に避難する必要があるということを、伝えて欲しい」 と、言った。 「分かりました。 城内をくまなく探し、伝えます」 コリィンがうなずく。 「それに…、 王達は、この城に残るとおっしゃっていたが…、 危険だと感じたら、一緒に連れて逃げて欲しい。 民想いの優しい方達なのだ。 こんなことで命を落とすには、惜しい。 だが、王達の意志は、かたそうだ。 連れ出すのは、簡単ではないと思う…。 自身の身も大切であるということを、忘れないで欲しい。 難しい役を押しつけてしまってすまないが…、 よろしくお願いしたい」 エリィナが申し訳なさそうに言った。 コリィンが優しく微笑み、 「私も同じ気持ちです。 なんとか説得して、一緒に城外に避難したいと思います」 と、言葉を返した。 「感謝する。 コリィンよ。 私は君なら出来ると信じている。 王達と、ここまで心が通じ合えるのだ。 王達は、ホワットコガー。 その言葉は、人には、理解することが難しい。 君は、そんなホワットコガーの言葉を理解することが出来るのだ。 君がいなければ、私達は、王の間で、王達と会話が出来ず、困っていたことだろう。 その天性の才能を持った君なら、必ずや、王達を安全な場所に導ける」 エリィナが、期待を込めた表情で言った。 コリィンが、もじもじと言いにくそうになり、口を開く。 「あの…。 ホワットコガーの言葉なのですが…、 本当のことを言いますと、理解出来ていません。 私は長年、王に仕えてきました。 専属の給仕係として、身の回りの世話をしてきました。 それでも、何を言っているのかは、分からないのです。 ただ、その長年仕えてきた経験から、 なんとなく、分かる感じがするのです」 コメントを投稿する
<<狙われた未来予測システム第180話…コリィンが伝えた王達の言葉 | ブログトップ | 狙われた未来予測システム第178話…王…6>> | プロフィール
HN:
コード
性別:
男性
職業:
博士
趣味:
開発
自己紹介:
未来予測システムを作ってしまった…。50億年後の地球がどうなるのか調べることが可能になったぞ。
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