「コード！


そこから離れて！


ショーゲキソードを使用する！」


エリィナが、ショーゲキソードの剣先をこちらにかざして叫んだ。


…！


ショーゲキソードが…使用される。


猛烈な風が、こちらに襲い来るぞ！


私は慌てて両足に付着した粒子を操作して、


ビュゥ！


後方に飛んだ。


その直後、


エリィナのショーゲキソードから、


ボォォォ！


風が放たれた。


その風が、ワーシ、コーンドル、ツバーメ、スズーメの頭上を激しく襲い、


バサッ！


ビュッ！


ヒュッ！


チュン！


まとめて下に吹き飛ばした。


ドォ、ドォ、ドォォォン！


4体のプラチナ像が、庭の地面へ、思い切り叩きつけられる。


おお…。


ショーゲキソード。


凄い力だぞ。


追いつめられていた私を、一瞬にして救ってしまった。


ショーゲキソードは、この国の兵が腰に常備している特殊な剣。


長さ1mほどで、見た目は普通の剣に見えるが、特別な力がある。


刃から、風を放つことが出来るのだ。


その風により、攻撃や、空を飛ぶことが出来るのである。


都市の中心付近にある力石施設から、


エネルギー転送を受けており、


エネルギー切れの心配はなく、常に、強い風を放つことが可能である。


力石施設は、50億年後の発電施設のようなもの。


膨大なエネルギーを、常時、生み出すことが出来る。


よ…し。


ショーゲキソードを使いこなせるエリィナ達が来てくれた。


心強いぞ。