エリィナ達、兵は、この国を守るため、


ショーゲキソードをうまく扱えるよう、


日々鍛錬を行っている。


ショーゲキソードは、かなり扱いの難しい剣だ。


風攻撃を放つにしても、飛行するにしても、


細かな風のコントロールと、強い腕力が必要になってくる。


風攻撃を放つ場合、


自分に向かう風の圧力が発生する。


風を強くしすぎ、耐えられなければ、


自分が飛ばされたり、剣を離してしまう恐れがある。


飛行する場合は、厳しい。


激しく向かってくる風圧だけでなく、


この星の引力にも、耐えなければいけないのだ。


その時に必要になる腕力は、尋常ではなく、


その厳しい状況下で、細かな風のコントールを行わなければならない。


エリィナ達、兵は、そんな難しいショーゲキソードをうまく扱えるのだ。


ボォォォ！


エリィナ達が、体の下で構えたショーゲキソードを操作して、こちらに飛んでくる。


ショーゲキソードは、柄の部分で、


風量や、風の出る部分を操作出来るようになっている。


今は、地上側の刃だけ風が出るようにして、空を飛んでいるようだ。


ボォォォ！


エリィナが私の右横に到着した。


「大丈夫だったか、コード」


私は、うなずく。


「ああ、助かったぞ。


エリィナ、良いショーゲキソード使いだ。


精度の高い風攻撃で、私を襲うプラチナ像を吹き飛ばしてくれた。


お陰で、プラチナ像の包囲網から脱することが出来たぞ」