ジイールが叫び、巨大兵器組換石に右手をふれた。


キィ…。


兵器組換石の放つ紫の光が強まる。


それと同時に、建物全体のプラチナの壁がまぶしく輝き出した。


その輝きが…2階中央の壁の一点に集まっていく。


ジイールが兵器組換石の力を使い、


プラチナの輝きを高密度エネルギーに変換して集束を行っているのだ。


まもなく壁からプラチナレーザーが放たれるぞ！


前回はあまりに高速に放たれたため回避が間に合わなかった。


しかし、今度はその時よりも飛行速度を速くし、回避を成功させてみせる！


…大分、プラチナの輝きが集まった。


プラチナレーザーが…来る！


思った直後―


ビュゥン！


壁からプラチナレーザーが放たれた。


白い光が凄まじい速度でまっすぐ私の体に向かって伸びてくる。


急ぐのだ、回避を！


ビュン！


私は弾かれたように左方向に飛んだ。


…前回よりも素早く回避を行えている―


これならば―


ビュゥゥゥゥゥン！


…！


だ…駄目だ！


プラチナレーザーはもう目の前だ！


今度も避けられな―


ドォォォン！


避けようと左に飛んだ私の右足に、


プラチナレーザーが直撃した。