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50億年前の地球で、未来を予測出来るシステムが開発されていた…。
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足の粒子を操作し、空中から移動し、攻める。 これしかないだろう。 広い空間をフルに使えば、自由自在に伸びるドアノブを避け、近付き、攻撃するのも不可能ではないように思える。 しかし、容易なことではない。 地球が私達を引っ張る力というのは大きいものだ。 飛ぶには、その力を上回るだけのガントレットの出力が必要になるのである。 つまり、かなりの強い意志を、ガントレットの意志力エネルギー変換システムに送らなければいけないのである。 しかも、飛行状態を保つため、継続的にである。 少しでも気を抜いたら、出力が落ち、墜落してしまう。 かなりの意志力が要求されるだろう。 システムを開発した時に、上下飛行までは試したのだが、複雑な飛行は、失敗したら危険という気持ちがあり、試してはいない。 実戦での初チャレンジである。 練習していないのが、悔やまれる。 私の意志の強さにかけるしかないだろう。 行くぞ! 私は、ドアに向け、走り始めた。 ドアがそれにすぐさま反応し、ドアノブを伸ばしてきた。 うおお! 左手のガントレットが強い輝きを放つ。 この出力なら、いける! ガントレットの輝きから、そう判断し、私は足の粒子を操作し、宙へ舞った。 ギュン! 私の下を鋭い回転音を放ちながら、ドアノブが通り過ぎる。 地上5mほどの高さまで浮かんだ。 ガク、と降下を始めるが、なんとか堪える。 私の意志が弱まらない内に、近付き、倒す! 私は、足の粒子を操作し、ドアに向け、加速した。 ビュン! 走るスピードよりも速い速度で、見る見るうちに、ドアとの距離が縮まる。 しかし、ドアも待ってはくれない。 ドアノブを私に向け、振り上げてきた。 くっ! 反応が早い! 私は、避けるため、左上方へ飛んだ。 建物の壁が近付いてくる。 衝突したら、敵の思う壺だ。 私は、減速し、壁へ体を擦らせながら、そして、墜落しそうになりながら、無理矢理、上空へと飛んだ。 遅れてすぐ、ドアノブが壁に激突し、轟音を響かせる。 引っかかったように見えたが、すぐに戻し、私のいる方へと、ドアノブを伸ばしてくる。 私は、さらに上へと飛んだ。 ドアが、ドアノブをさらに伸ばす。 私は上昇を続けたが、一向に伸びが止まらない。 どこまで伸びるのだ? 私がそう思った時、 ガァン! 突然、頭に衝撃が走った。 「ぐはぁ!」 私の口から、声が漏れる。 …しまった。 私は、空を飛ぶのに必死で、失念していた。 この国には、半透明な天井があるということを…。 私は、意識を朦朧とさせながら、墜落するのだった。 コメントを投稿する
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HN:
コード
性別:
男性
職業:
博士
趣味:
開発
自己紹介:
未来予測システムを作ってしまった…。50億年後の地球がどうなるのか調べることが可能になったぞ。
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