兵器組換技術で動いているのなら、どこかに兵器組換石が取り付けられているはずだ。


私は、壁際で倒れているテーブルをにらむ。


う…む。


見当たらない感じだ。


ドアの時と同じように、内側に隠してあるのだろう。


ダメージを多く与え、損傷させ、見つけるしかなさそうだ。


ブゥン。


そう思うや否や、私は、粒子の棍棒に力を込め、テーブルに向かって走り始めた。


倒れている今が、チャンスだ。


うぉぉぉ！


「博士！


待って下さい！」


テーブルに向かって3歩進んだ時、サファが叫んだ。


私は、慌てて立ち止まった。


「テーブルの内部構造に変化が起こっています。


注意が必要です」


「なんと！


ドアの時と同じように、変化をするか。


変わりようによっては、一筋縄ではいかなくなるぞ」


私は、進んだ分だけ戻り、棍棒を構える。


一体どんな変化をするのだ？


私がそう思った時、テーブルが起き上がり、向かってきた。


見た目が変わっていない…。


注意したくても、どう注意したら良いか分からないぞ！


私は不安を抱きながら、テーブルの攻撃を待つのだった。