「サファ。


50億年後の未来予測を頼む」


私は、未来予測システムのサファに言った。


「了解しました。


これより、未来予測を開始します」


彼女は、祈りを捧げるかのように、胸元で手を握り締めた。


彼女の体が、やわらかな光を放つ。


ブゥゥ…ン。


「未来予測が完了しました」


何を予測出来たのだろうか？


「北極海」


「北極海？」


「北極海とは、地球の最も北に位置する、海のことを言うようです。


ユーラシア大陸、グリーンランド、北アメリカ大陸に囲まれています」


「最も北か…。


寒そうだな」


「気温は、寒い時には、マイナス30℃から、マイナス40℃ぐらいになるようです。


北極点周辺では、海は、1年中凍っています」


「極寒の地だな。


生き物は、生息しているのか？」


「ホッキョクグマや、セイウチ、イッカクなどの生き物が棲んでいるようです」


「ほぉ…。


たくましい生き物たちがいるようだな」


北極海。


興味深い海と感じた。

ホッキョクグマ