私は倒れ込むように屋敷2階の床に着地した。


ビュゥゥゥ…。


プラチナレーザーが上空へと遠ざかっていき…、


ドォ…ン…。


はるか頭上にある、この都市の天井に直撃して音を響かせた。


あ…危なかった…ぞ。


侵入防御システムの突破があと少しでも遅かったら、


プラチナレーザーを食らって都市の天井まで吹っ飛ばされていた…。


私はよろよろと立ち上がって、室内を見回した。


屋敷の外側と同じく、白銀に輝いていた。


壁、床、天井の全てがプラチナで出来ている。


奥行きと幅が随分とあり、見上げると天井も高くにあった。


部屋の奥に顔を向けると―


大きさ3mを超える巨大兵器組換石に右手をふれ、こちらを鋭くにらむ、


ジイールの姿があった。


「まさかプラチナレーザーと侵入防御システムを突破出来るとは…」


「ジイール、お前の野望を打ち砕くために、


舞い戻ってきたぞ！」


「恐れ入ったよ、コード。


君のその悪運の強さには。


でも、それもここまでだ。


先程、ホールで闘った時には、まんまといっぱい食わされたが、


今度はその時のようにはいかない。


遠慮をせずに僕の100%の力で戦闘を行う。


この巨大兵器組換石の力を極限まで引き出して…。


圧倒的なその力の圧力に、なすがままにやられ…、


朽ち果てるがいい！」