テーブルの左で回転する足を見る。


かなり威力のありそうな回転だ。


粒子の棍棒で受けた場合、耐えられるだろうか？


不可能に思える…ぞ。


なんとか避け、テーブルに近付き、兵器組換石を破壊したいところだ。


私がそう思った時、4本の足が一斉に動き出した。


ブゥン、ブゥン！


テーブルの左にあった足が、まっすぐ私に向かってくる。


私は、右斜め前に跳躍した。


私のすぐ横を、風を起こしながら、足が通り過ぎる。


まず、1本避けられた。


後ろから来る、3本の足を避けられれば、良いぞ。


私は、後ろを向く。


そして、驚愕した。


なぜなら3本の足が、ブーメランのように複雑に曲がりながら、私に向かってきているからだ。


上下左右に激しく曲がりながら、向かってくる。


これは…！


どうやって避ければ良いのか、分からない感じだぞ！


1本の足が向かってくる。


私は右に跳躍した。


ブゥン！


なんとか、避けられた。


すぐ残りの2本がやってくる。


同時だ。


挟み撃ちの軌道…。


避けられない！


粒子の棍棒よ！


弾け！


激しく回転する足の1本に、粒子の棍棒を振り下ろした。


キィン！


弾かれたのは…私だ。


「ぐ、あぁぁぁ！」


私は、強く吹っ飛ばされた。