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50億年前の地球で、未来を予測出来るシステムが開発されていた…。
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私は崩れた壁に近付いた。 壁の破片が散乱している。 大分、粉々だ。 頑張って元通りにするぞ。 私は、落ちている破片に手をかざした。 硬度の高い粒子よ、破片に集まり、粉砕せよ! 私がそう念じると、破片に粒子が付着し、強力に振動、粉になるまで砕いた。 床でその粉が山となる。 集めた硬めの粒子を解放し、今度は、粘着力の高い粒子を集める。 その粒子でこねた後、浮遊させ、崩れた壁に付着させた。 違和感が出ないよう、ちゃんと平らを意識する。 …よし。 これでこの壁は、大丈夫だ。 数分後には、固まっている。 他の壁も修繕だ。 同じように、壁を直していく。 5分後― 全ての壁が元通りとなった。 後は、天井だ。 天井は距離があるので、同じようにはいかない。 私の意志力では、粒子操作が困難な距離である。 飛行して近付き、修繕作業を行う必要がある。 私は、床に落ちた天井の破片を、壁の時と同じ手順で、粘土状にする。 そして浮遊させた。 これからが大変だ。 この粘土は粘着力が強いため、ふれてはいけない。 粘土を浮かせながら、自身を飛ばす必要があるのである。 粒子操作が困難だ。 飛べ、私と粘土よ! 私と粘土が、同時に浮かび上がる。 しかし、私の体だけが、すぐに床に落ちた。 意志力が足りてないぞ! 頑張れよ、私よ! 私は、再度、飛ぶ。 しかし、2mほど浮かび上がったところで、今度は粘土が落下した。 私は床に降り、膝をつく。 「くぅん…」 そんなふがいない私を見て、クーが悲しそうな声で鳴いた。 「博士。 クーが、かわいそうです…」 サファも、憂いを込めた目で私を見る。 「私も自分が駄目だと感じているぞ。 しかし、なんとか、成功させてみせる! うおお!」 私の気合いの声とともに、体と粘土が浮上する。 3mまで上がった。 後少しだ。 行け、私と、粘土よ! 粘土が― 割れた天井に付着した。 よし、後は綺麗に仕上げるだけだ。 届け、私の力よ! うおお! 粘土が動き…平らとなる。 うまく、いったぞ。 天井の修繕が、無事、完了した…ぞ。 嬉しい気持ちに包まれながら、私は落下するのだった。 コメントを投稿する
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HN:
コード
性別:
男性
職業:
博士
趣味:
開発
自己紹介:
未来予測システムを作ってしまった…。50億年後の地球がどうなるのか調べることが可能になったぞ。
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