ブゥン！


粒子が集まり、右手の中に棍棒が形成された。


私は、思い通りに構築出来たか、棍棒を確認する。


いつもと違う点がある。


太さが3cm以内になるよう、意識して構築したのである。


うむ。


ちゃんと、いつもより細めになっている。


細めにした場合、強度が落ち、折れやすくなってしまうデメリットがある。


その点で、良いことと言えない。


しかし、今は細くする必要があった。


なぜなら…、


ソージキのヘッドに投げつけるのに、


適しているからだ！


私は、ヘッドとの距離が、縮まったのを見計らって…、


棍棒を投げつけた！


ブゥン！


10mほどの距離だ。


この距離ならば、避けられまい！


棍棒が、ヘッドに吸い寄せられ、


吸い込み口へ…、


突き刺さった。


バァン！


ヘッドとホースが、衝撃で後ろへと倒れていく。


よし！


細めにしたのが、功を奏したぞ！


3cmの吸い込み口へ丁度よく刺さっている。


衝撃をまともに与えることが出来た！


吸い込みも不可能に出来たぞ！


今が、ソージキ本体に攻撃するチャンスだ！