よし。


うまく攻撃を当てることが出来た。


相手の意表を突けれて良かったぞ。


ヒュゥゥゥン。


ソージキが勢いよく岩場に向かって、落下している。


このまま強く衝突してくれれば、内部の兵器組換石が割れてくれるかもしれない。


正直、私は…疲労が激しい。


意志力を大分、消耗している。


これ以上の戦闘は厳しいと感じる。


ぶつかって…欲しいぞ。


私は、祈った。


ボォォォ！


その私の祈りとは裏腹に、衝突の直前で、ソージキが回転して、粒子放出口を下にし、掃除用粒子を吹き出して、止まった。


…くっ。


そうは簡単にいかないか。


しかし、


全く効果がなかったわけでもなさそうだ。


キィ…ン。


ソージキの一部が欠け、中から兵器組換石の紫の光がもれている。


…後、もうひと押しだ。


私がそう思った時、ソージキが声を響かせた。


「やってくれた。


まさか二度までも、ヘッドの動きを封じられるとは…。


…。


僕は、未来予測システムがもらえれば、良かったんだ。


おとなしく渡してくれれば、良かった。


それなのに、ここまで、たてつくのか。


…。


コード。


君は…危険だ。


僕の計画を…反故にしかねない。


…。


僕は、もう遠慮はしないよ。


…。


終わりに、させてやるよ」