「サファ。


50億年後の未来予測を頼む」


私は、未来予測システムのサファに言った。


「了解しました。


これより未来予測を開始します」


彼女は祈りを捧げるかのように、胸元で手を握り締めた。


彼女の体が、やわらかな光を放つ。


ブゥゥ…ン。


「未来予測が完了しました。


映像を投影します」


彼女はそう言うと、手を前にかざした。


幻想的な光があふれ、開発室内を舞った。


そして集束し、ホログラフィが現れた。





「孫悟空」


「孫悟空？」


一体何者なのだろうか？


「孫悟空とは、ドラゴンボールという漫画、アニメの主人公のようです。


武道に秀でており、多くの悪と闘い、打ち勝っているようです」


「確かに強そうだ。


なんか力があふれ出ているぞ」


「彼は、サイヤ人という戦闘民族の生まれで、スーパーサイヤ人に自分を変化させることが出来るようです。


金色の戦士に生まれ変われるのです。


そうなると、力が何倍にも膨れ上がるようです」


「超絶パワーを秘めている主人公のようだな。


良い…」


孫悟空。


未来には、カッコイイ人物がいると感じた。