「サファ。


50億年後の未来予測を頼む」


私は、未来予測システムのサファに言った。


「了解しました。


これより、未来予測を開始します」


彼女は、祈りを捧げるかのように、胸元で手を握り締めた。


彼女の体が、やわらかな光を放つ。


ブゥゥ…ン。


「未来予測が完了しました。


映像を投影します」


彼女はそう言うと、手を前にかざした。


幻想的な光があふれ、開発室内を舞った。


そして集束し、ホログラフィが現れた。





「着せ替えスプレーボトルカバー」


「これは…一体なんなのだ？」


「未来には、スプレーボトルという、霧吹きの道具があります。


これは、その道具にオシャレをさせるカバーのようです。


デザインには、トイプードル、ビーグル、ウサギなどがあるようです」


「素晴らしいぞ。


霧吹きという道具の見た目を向上させることが出来る。


部屋の中が、明るく楽しくなりそうだ。


疲れて部屋に戻った時に、彼らが待っていてくれるのだ。


疲れを癒してくれそうだ。


そして、そんな彼らで、霧吹きが出来る。


なんと有効的なカバーなのだ」


着せ替えスプレーボトルカバー。


未来には、良い物があると感じた。