「サファ。


50億年後の未来予測を頼む」


私は、女性型未来予測システムのサファに言った。


「了解しました。


これより未来予測を開始します」


彼女は、祈りを捧げるかのように、胸元で手を握り締めた。


彼女の体が、やわらかな光を放つ。


ブゥゥ…ン。


「未来予測が完了しました。


映像を投影します」


彼女はそう言うと、手を前にかざした。


幻想的な光があふれ、開発室内を舞った。


そして集束し、ホログラフィが現れた。

最強ロボ ダイオージャ DVDメモリアルBOX

「最強ロボ、ダイオージャ…」


「最強ロボ、ダイオージャ？」


「はい。


未来には、ダイオージャと呼ばれる最強ロボが存在するようです。


水戸黄門と呼ばれる時代劇をモチーフにしたロボなようです」


「水戸黄門？」


「水戸黄門とは、各地を訪問し、悪を懲らしめ、困っている人達を助ける江戸時代のお話です。


ダイオージャも、勧善懲悪を実行する正義のロボのようです。


星を巡り、悪人と戦うようです」


「正義のロボか。


かっこいいな」


「ダイオージャは合体ロボのようです。


エースレッダー、アオイダー、コバルターというロボが、クロス・トライアングルのコールで合体し、誕生するようです。


身長25m、体重240tの巨大ロボです」


「でかい！


強そうだ！」


「かなり力があるようです。


出力1200万馬力です。


しかも、電光雷鳴剣という武器を持ちます。


この武器を用い、電光雷鳴崩し、という雷を落とす強力な必殺技を放てるようです」


「悪人も恐れおののくぞ」


最強ロボ、ダイオージャ。


未来人は、凄いロボを作ったものだ。