「何を言いたいのだ？」


私はテーブルに聞いた。


「さっさと僕に…未来予測システムをよこせぇぇぇ！


…そうすれば、痛い目にあわずに済むよ。


感じただろう？


テーブルの強さを。


僕の天才的な技術力により、テーブルの能力は、極限まで高められている。


君では、到底勝てない。


おとなしく、よこせよ！」


テーブルが、威圧的に提案を投げかけた。


「博士…」


そのテーブルの言葉にサファが情けない声を漏らす。


「くっ…」


テーブルの言った通りだ。


テーブルは、尋常でない程、強い。


あの複雑に回転する4本の足をかいくぐり、テーブルに攻撃を当てるのは厳しく思える。


このまま戦い続けると、無残に朽ち果てる運命にあるかもしれない。


嫌だと感じる。


降参し、サファを渡すという道もあるだろう。


だが…、


「断らせてもらう…ぞ」


私は、内心泣きながら、首を横に振った。


「なぜだ。


残酷に痛い目を見るよ」


「私が、開発者だからだ。


渡し、悪用を許すのは、無責任だ。


それに…泣かせることになる。


渡すことは、絶対に出来ない。


抗わせてもらうぞ！」


そう言い、私はテーブルに向かって構えるのだった。