テーブルが4足動物のように足を動かし向かってくる。


そして、足を折り曲げ、前蹴りを放ってきた。


私は、後ろへ跳び、避ける。


ザァァァ。


足を滑らせながら着地し、テーブルを注視する。


今までと同じように、足を使った接近戦を仕掛けてきた。


攻撃パターンが特別変わっていないように思える。


大きな変化をしていないのか？


そう思った時だ。


ボシュ！


突然、前蹴りをした足が外れ、私に向かって飛んできた！


「っ！」


私は、慌てて体を反らした。


ビュン！


凄い風切り音を放ちながら、すぐ横を足が通り過ぎた。


ガッ！


そして、鋭い音を立て、壁に突き刺さった。


危なかった。


まさか足が外れ、飛んでくるとは。


注意する気持ちが足りていなかったら、直撃を受けていたかもしれない。


注意喚起してくれたサファに感謝だ。


テーブルの方を見ると、1本、足がなくなり、攻撃能力が落ちたように見える。


こちらが攻撃しやすくなったぞ。


チャンスだ。


私はテーブルに向かい、走り始めた。