「サファ。


50億年後の未来予測を頼む」


私は、女性型未来予測システムのサファに言った。


「了解しました。


これより未来予測を開始します」


彼女は祈りを捧げるかのように、胸元で手を握り締めた。


彼女の体が、やわらかな光を放つ。


ブゥゥ…ン。


「未来予測が完了しました。


映像を投影します」


彼女はそう言うと、手を前にかざした。


幻想的な光があふれ、開発室内を舞った。


そして集束し、ホログラフィが現れた。

美濃焼 手作り みたらし団子箸置き 2個セット 3-393

「みたらし団子」


「みたらし団子？」


「はい。


未来には、みたらし団子という食べ物があるようです」


「どのような食べ物なのだ？」


「3個から5個ぐらいの団子を串に刺し、あぶり焼きにして、砂糖醤油をかけて味わう食べ物のようです。


甘くて、香ばしいようです」


「おいしそうだ」


「京都の下鴨神社にある、みたらしの池が、名前の由来なようです。


みたらしの池は、みたらし祭りの時に足を浸すと、疾病を癒すと言われています」


「霊験あらたかな池の名を冠した食べ物か。


神秘的な感じがするぞ」


みたらし団子。


未来には、ありがたい食べ物があると感じた。